東京ディズニーリゾートの開発構想について

 

時系列でまとめていきたいと思います。オリエンタルランドからの公式発表は◆、報道は◇、社長や会長、役員の発言は★、その他のことは☆とします。

 

◆2014年4月28日 「2023ありたい姿」発表

*1

「2023ありたい姿」内の「テーマパーク価値の最大化に向けた投資」として、東京ディズニーランドにおけるエリア一新などインパクトのある大規模開発、東京ディズニーシーにおける拡張用エリアの活用などによる大規模開発が示された。

 

☆2014年5月23日 風船が確認される

 

パークの建物の高さ確認によく用いられる風船がゲストによって確認され、話題となった。

 

◇2014年10月30日 日経新聞「アナ雪」報道

*2

 オリエンタルランド東京ディズニーリゾート(TDR、千葉県浦安市)に世界で大ヒットしたディズニー映画「アナと雪の女王」をテーマとする大型の遊戯施設を導入する。2017年に刷新する東京ディズニーランド(TDL)への導入を軸に調整する。総額5千億円を見込む23年度までの設備投資計画の目玉の一つとなる。

 同施設の設備投資額は現在詰めている。これまで主要施設に100億~200億円を投じてきた。映画に登場する城などを再現し、名場面を体感できる内容になる見通しだ。

 同社は17年にもTDLの「ファンタジーランド」を一新する。その中の人気施設「イッツ・ア・スモールワールド」を移転した跡地にアナ雪を設ける案が有力だが、東京ディズニーシーの可能性もある。アナ雪の映画興行収入は250億円を超え歴代2位の「タイタニック」に迫る。

 

 ◆2014年10月30日 「アナ雪」報道否定

*3

平成 26 年 10 月 30 日付の一部報道において、当社の施設開発に関する記事が掲載されました が、当社として発表したものではありません。 なお、本日 16 時に、東京ディズニーランド東京ディズニーシーの今後の開発に関する発表を予定しておりますが、「アナと雪の女王」をテーマとした施設に関しては決定した事実はなく、 本日の発表内容にも含まれません。

 

◆2014年10月30日 ファンタジーランドの開発が発表

*4

 

最初のコンセプトアートが発表された。また、「レストランの更なる充実」なども掲げられた。なお、この時点では、東京ディズニーシーの開発については「ロストリバーデルタ南側」としか発表されていない。

 

◆2015年4月28日 エリアの柱が発表

*5

 

この時点で、東京ディズニーランドファンタジーランド開発については「美女と野獣」「ふしぎの国のアリス」、そして東京ディズニーシーについては「アナと雪の女王」のエリアの導入が発表されており、「世界でここだけ」と銘打っている。また、年内(2015年内)にはエリアの詳細を伝えるとしている。

 

◇2015年4月28日 日経新聞「アナ雪がTDSになった理由」報道

*6

同社はアナ雪のアトラクション導入について、「大ヒットした『アナと雪の女王』は、物語の舞台が北欧の港町で、TDSの方がふさわしいと判断した」(横田明宜取締役)としている。

 

◆2015年10月29日 「一部見直し」が発表

*7

開発構想の一部見直しが発表された。

 

◆2015年10月30日 「一部見直し」の理由が明らかに

*8

見直しが発表された翌日、決算電話説明会における主な質疑応答が公開された。

 

 テーマパーク価値の最大化に加え、工事によるゲスト体験価値への影響度の最小化という目的のため、一部見直しを行っている。現時点で 5,000 億円レベルという投資の規模感には変わりないが、今後、開発内容を具体化していくなかで増減する可能性はある。投資額ありきで開発を進める考え方ではなく、2023 年度およびその先を見据えたテーマパークの価値、すなわちゲストの体験価値を最大化していくことを目標に開発を進める。

 

また、この時点でも、「年内(2015年内)」に詳細発表を行うとしている。

 

導入予定の施設やスケジュールなど、一部の見直しを踏まえた計画全体についてお知らせする予定である。これまでの内容を見直していることから、リターンについては年内の発表の際ではなく、別の機会でお知らせしていく考えである。  

 

◆2015年12月22日 検討期間の延長が発表

*9

年末になって、検討期間の延長が発表された。

 

★2016年1月12日号 「財界」における発言

*10

 東京ディズニーランド東京ディズニーシー、共に敷地が飽和点に達しつつありますから、規模は小さいですが、どういうものを造るのか、今後1年半位をかけてコンセプトを詰めていきたいと思っています。

 

オリエンタルランドの加賀見会長が発言した。

 

◆2016年4月27日 2020年度までの開発計画が発表

*11

 

2020年に向けた開発計画が発表された。なお、見直しがなされた理由は「入園者数レベルが当社の想定よりも早いペースで高まりを見せている」ためとしている。

 

また、2021年度以降の方針も発表された。

 

東京ディズニーランドでは、この度のファンタジーランドを含めた 7 つのテーマランドすべてを開発対象に、エリア規模での刷新を順次おこなうなどインパクトのある開発をおこなってまいります。一方、東京ディズニーシーでは、世界で唯一の海をテーマにしたディズニー・テーマパークとして飛躍的な進化を遂げるべく、複数の拡張用地を活用した大規模なパーク開発をおこなうことで、質・量ともに体験価値を大幅に向上させてまいります。このほか、東京ディズニーリゾート®内のホテル客室数の増加など、東京ディズニーリゾート全体の価値向上に向けたさまざまな検討を進めていく予定です。

 

★2016年4月27日 「アナ雪」の方針転換

*12

 決算説明会で、上西社長により、このような発言があった。

 

なお、ディズニー映画「アナと雪の女王」の世界をテーマとした新テーマポートに関しましては、今回発表する計画には含まれておりません。これまで、お知らせをしていたロストリバーデルタ南側のエリア以外の場所を候補地として引き続き検討を進めてまいります。

 

 

◇2016年5月26日 「ディズニーとの交渉が難航」?

*13

週刊ダイヤモンドの記事が話題になった。

 

 上西京一郎社長が計画見直しの理由について、「工事期間における顧客満足度への影響を考えた」と強調するように、工期中はアトラクションが休止したり、パークキャパシティーが減ったりするため、混雑がより悪化するはずだ。その対応策として、大規模リニューアルを一気に行うよりも、小~中規模のものを段階的に、そして素早く進める方が得策と判断したというわけだ。ただし、こうした判断をした背景には「ディズニーとの交渉が難航しているから」との指摘もある。というのも、OLCは米国のアトラクションをそのまま導入するのではなく、日本独自のパーク造りにこだわっており、従来の協議でも相当の苦労を重ねてきたからだ。

 

★2016年6月26日 日経新聞における発言

*14

オリエンタルランド社長である上西氏が発言した。この時期、上西社長は多くの取材を受けている。

 

 10年後に3300万人レベルに引き上げる。規模の拡大と満足度の向上を同時に追求したい。効率化にもこだわり、例えばアトラクションに並ぶ間に、商品を買えるようにしたい。周辺の土地の有効活用もさらに進めていきたい。

 

★2016年6月29日 株主総会でホテル計画を否定

株主から、東京ディズニーセレブレーションホテルの開業を受け、今後の計画について質問があったが、「計画はない」との回答しかなかった。

 

★2016年7月13日 常務「新ホテル計画」について言及

*15

 

今後のホテル事業展開について、横田氏はさらに次のホテルを検討していることを明らかにした。 予算や対象とする顧客層はまだ検討中とした ものの、横田氏は富裕層を狙った高級ホテルもありうると述べた。いまのディズニーホテルは「ほぼ満室状態」で、2つのテーマパークを楽しんでもらうためには「ホテルの滞在がすごくプラス」だが「スペースが足りない」という。

 

★2016年9月3日号 「週刊東洋経済」における発言

*16

オリエンタルランド社長である上西氏が発言した。

 

ランドで言えば、エントランスから入って右側のファンタジーランドに行く方と、左側のアドベンチャーランドウエスタンランドに回る方とのバランスを図りたい。ファンタジーランド以外のエリアにも着手してパーク全体の魅力を上げれば、ゲストの満足度も高まるはずだ。

 

(聞き手の「開業時からのアトラクションも多い」という発言に対して)

次世代に向けて変えていこうという気はあった。ただし、われわれは装置産業なので、いっぺんに工事に入ると収容人数が下がる。バランスを持って工事しなければならない。

今回はトゥモローランドの「グランドサーキット・レースウェイ」を閉鎖し、その跡地に、より収容人数を上げられる「美女と野獣」のアトラクションを造ることにした。ただし、足元のプロジェクトと、21年以降にどうするかは別枠で考える。 

 

もともとシーの奥側にある「ロストリバーデルタ」の場所に、アナ雪をテーマにしたアトラクションを検討していた。しかし、もう少し広いエリアで開発できないかと、計画を見直すことにした。

今、どの場所ならできるか、検討している。シーの南側にあるオリエンタルランド本社のエリアについては、事務部門を舞浜に移しており、その他のバックヤードの整理が終われば、選択肢にはなる。ただし、今すぐシーの拡張プランがあるわけではない。 

 

◆2017年4月4日 起工式が開催

*17

 

 

◆2017年11月28日 エントランス改装・立体駐車場建設が発表

*18

東京ディズニーランドのエントランスのリニューアルが発表。

 

48ある入退園ゲートを6つ増設するほか、年間パスポートのご本人確認に顔認証システムを導入します。パークチケット購入場所では、初めて自動券売機を設置するほか、自動券売機やデジタルサイネージの案内を多言語で表示し、海外から来園される方にもわかりやすくなります。

 

立体駐車場も発表された。

 

東京ディズニーランド・パーキングに、新たに立体駐車場を導入いたします。この立体駐車場は、地上 3 階建てとなる予定で、東京ディズニーランドにお車でご来園されるゲストにご利用いただくための駐車場となります。

 

◇2017年11月29日 日経報道「大拡張計画」報じる

*19

3000億円超を投じて2023年をメドに新たな施設を開業。総面積を約3割広げ、混雑を緩和する。 

 

新たな敷地には他のディズニーのテーマパークにはない独自のアトラクションやエリアを導入する。敷地面積の問題で結論を持ち越していた映画「アナと雪の女王」に関連する施設も検討する。

新用地を確保するために、100億円超を投じて約4000台の自動車を収容できる立体駐車場を新設。現在は平面駐車場として使っているTDLに隣接する土地をテーマパークに転換する。

TDLとTDSのテーマパークの面積は計約100ヘクタール。駐車場をパークに転用すると、施設面積は現在の約1.3倍になる見込み。詳細な計画は今後詰めるが、新用地をTDLとTDSに均等に配分する可能性がある。 

 

◇2017年11月29日 毎日新聞「大拡張計画」報じる

*20

 投資額は3000億円規模に上る。事実上の第3のテーマパークと位置付けて新たなキャラクターや大型アトラクション施設を導入。

 

2025年までの着工を目指す。来年5月までに詳細を詰めるが、訪日観光客を意識して「日本」的なテーマを取り入れることも検討している。上海や香港でもディズニーランドが開業して観光客の誘致競争が激しくなっていることから、独自性を出す方向だ。

 

 関係者によると、米ウォルト・ディズニーと権利関係の調整で協議に入った。既存の駐車場を立体化して空いた敷地を活用するほか、隣接地の買収で用地を確保する計画だ。敷地面積は3割増になる見込み。投資額は20年度までの中期経営計画には含まれず、新たな投資になる。投資額は既存のTDLとTDSの事業費に匹敵。約3400億円に上ったTDS以来の大型投資となる。

 

さらに既存のTDL、TDSの敷地内でも大型アトラクションの新規投資を続け、成長を確実にしたい考えだ。

 

◆2017年11月30日 オリエンタルランド、報道についてコメント

*21

2017 年 11 月 29 日付の一部報道において、東京ディズニーリゾートの拡張等に関する記事が掲載されましたが、当社として発表したものではありません。

なお、2016 年 4 月 27 日に発表いたしましたリリース「東京ディズニーランド®/東京ディズニーシー® 今後の開発計画について」に記載のとおり、2021 年度以降の開発方針につきましては、東京ディズニーリゾート全体の価値向上に向けたさまざまな検討を進めております。

 

◇2017年12月1日 日経新聞「ここだけにしかない」

*22

 

11月上旬、加賀見会長は米カリフォルニア州フロリダ州を相次ぎ訪れた。22年3月期以降の開発計画を米ウォルト・ディズニー社と協議するためだ。OLCで新規開発を担う「クリエイティブチーム」は現在3つあるが、うち1つが今回のプロジェクトで加賀見会長が自ら陣頭指揮を執る。

 

 OLCを取り巻く環境は悪くない。「モノ」から「コト」へ消費がシフトし、新規顧客が流れ込んでいる。17年4~9月期の連結営業利益は561億円と前年同期から5%増えた。あるOLC幹部は「10年後に拡張を決めるのでは遅い。状況がいい今だからこそ、決める必要がある」と話す。

 今回の開発で加賀見会長がこだわるのはアトラクションなどを東京にしかない「東京オリジナル」なものにすることだ。ディズニーのコンテンツを使いながら、日本の要素を取り入れる。

 顧客が独自色を求める傾向が強まっている。来園する外国人の多くは「ディズニーランドは他国にもあるが、ディズニーシーは日本にしかないので来た」と話す。様々な娯楽があふれるなか、「ここだけにしかない」は強力な武器だ。

 

◇2018年2月4日 毎日新聞「ディズニースカイ」報道

*23

東京ディズニーリゾート(TDR、千葉県浦安市)を運営するオリエンタルランドは、建設準備を進めている第3のパークのテーマを「空」にすることで検討に入った。空や宇宙をテーマにしたアトラクションやエリアの建設を検討しており、名称を「ディズニースカイ」とする案も浮上している。2019年度に着工し、3年間かけて建設して22年度の開業を目指す。 

 

同社の関係者は「ディズニーシーのように世界に一つしかないパークを造りたい」として、ディズニーリゾートとして世界で初めて「空」をテーマに据え、宇宙旅行ジェット機での飛行を疑似体験できるアトラクションの導入などを検討している。シニア層まで楽しめるパークにするため、動く歩道などを整備し、パーク内を長距離歩かなくても回遊できるよう工夫する方針だ。

 TDRの年間来場者数は約3000万人で推移しており、混雑緩和が課題。新パークでは、紙の入場券ではなく、スマートフォンを使った電子認証で入退場できるようにする方向だ。園内に設置するセンサーなどで来場者の移動データやアトラクション利用データを収集分析し、ピーク時の分散化を図ることも検討している。

 新パーク構想は4月下旬~5月上旬の発表を目指して、詳細な検討を進めている。既存の駐車場を立体化して空いた敷地に建設する予定だ。

 

◆2018年2月4日 オリエンタルランド、報道についてコメント

*24

2018 年 2 月 4 日付の一部報道において、東京ディズニーリゾートの拡張等に関する記事が掲載されましたが、当社として発表したものではありません。

なお、2016 年 4 月 27 日に発表いたしましたリリース「東京ディズニーランド®/東京ディズニーシー® 今後の開発計画について」に記載のとおり、2021 年度以降の開発方針につきましては、東京ディズニーリゾート全体の価値向上に向けたさまざまな検討を進めております。

 

◇2018年2月7日 日経新聞「今春発表」と報道

*25

 

少子化が進むなか、OLCが成長を持続するには、TDRが抱える国内のリピーターに加え、新たな顧客層の取り込みが不可欠となる。OLCは現在、TDRのパーク面積拡張を前提とした22年3月期以降の開発計画を策定中だ。今春に予定される発表では、ただ面積を広げるだけでなく、幅広い層を集客できるような仕掛けをどれだけ打ち出せるか。その実像が見えてくれば、足元で1万500円を挟んで足踏みが続く株価が再評価されるきっかけになりそうだ。

 

★2018年4月15日 35周年記念セレモニーで第3パーク否定

*26

 

 オリエンタルランドは15日、東京ディズニーリゾート(TDR、千葉県浦安市)を拡張すると正式に表明した。東京ディズニーランド(TDL)と東京ディズニーシー(TDS)のいずれかを拡張する。時期や対象エリアのテーマ、新アトラクションは今後詰める。

TDRの開業35周年イベントが同日始まり、開会式にはオリエンタルランド会長兼最高経営責任者(CEO)の加賀見俊夫氏らが出席。終了後、宮内良執行役員が取材に応じ、TDL、TDSのいずれかを拡張する方針を明らかにした。内容が固まり次第発表する。

 これまで拡張計画については「第3のパーク」や「テーマは空」などの臆測も飛び交っていたが「そういった計画はない」と明言した。

 

◆2018年4月26日 決算説明会での質疑応答

*27

Q5)パークの拡張についての考え方を共有して欲しい。
A5)2021 年度以降の投資計画として、既存のパークのいずれかを拡張することを検討している。現時点では具体的な内容について発表できることはないが、なるべく早く発表できるよう検討を進めている。

 

◆2018年6月14日 東京ディズニーシー大規模開発計画を発表

*28

 

オリエンタルランドは14日、東京ディズニーシー(千葉県浦安市、TDS)を拡張すると発表した。2022年度中をメドに約2500億円を投じてTDS内に8つ目となる新エリアを設け、映画「アナと雪の女王」のアトラクションの導入や新たなホテルを建設する。敷地面積の拡張で混雑緩和につなげるとともに、世界的にも人気のコンテンツを投入し外国人客を含めた来園者の増加を狙う。

オリエンタルランドは4月にTDSもしくは東京ディズニーランド(千葉県浦安市、TDL)のいずれかを拡張すると表明していた。今回の拡張は同社にとって約3400億円を投じて01年に開業したTDS以来の大規模な投資となる。現在は平面駐車場として使っているTDLに隣接する土地を活用して新エリアを設ける。

 同社は15年にTDSでアナ雪の世界観を体感できるアトラクションを導入すると発表していたが、用地不足から結論を持ち越していた。新エリアではアナ雪の施設のほかディズニー映画「塔の上のラプンツェル」や「ピーターパン」をテーマにしたアトラクションや飲食・物販の施設を導入する。また拡張エリアでは最上位クラスの客室を有するホテルを新設する。

 オリエンタルランドは現在、TDLとTDSで年間約3000万人を集める。ただ、来園者の混雑が深刻になっており、満足度の低下も指摘されていた。エリアの拡張と新コンテンツの導入で来園者を呼び込むとともに、面積拡張による混雑感の緩和を狙う。

 TDSは世界で唯一「海」をテーマにしたディズニーパークで、外国人客からの人気も高い。22年度までの大規模投資でエリア拡張とコンテンツの拡充で、世界で唯一のパークとしても価値を高め来園者の増加を狙う。

 また、ディズニー社とのライセンス契約は現行で46年までだったが、76年まで延長される。

 

 

◇2018年6月19日 日経新聞「全額自己資金」と報じる

*29

 

オリエンタルランドは、東京ディズニーシー(TDS)の拡張費用2500億円について、全額を自己資金でまかなう方針だ。営業キャッシュフロー(CF)が増加する見通しで、高水準の設備投資を継続しても新たな借り入れや公募増資など外部資金を調達する必要性はないと判断した。

関係者によると、今後の現金収支を社内で試算したところ、拡張を予定する23年3月期までの営業キャッシュフローの範囲内に関連費用が収まると確認した。OLC幹部は「新たな借り入れなしで投資を実行する」と明言。18年3月期末時点の現預金は3000億円規模で「公募増資の必要性はない」と説明する。

18年3月期まで5年間の営業CFは平均で年1155億円。今期は東京ディズニーリゾート(TDR)35周年にあたり、20年3月期はTDSに新施設「ソアリン」ができる。21年3月期は東京ディズニーランド(TDL)に「美女と野獣」エリアが開業する予定だ。

TDRの1日券は7400円だが、上西京一郎社長は「一連の投資で(TDRを)訪れるゲストの満足度は間違いなく高まる」と価格改定を検討する意向を示した。今期予想で3100万人の年間入園者数も引き上げる。

この結果、23年3月期までに営業CFは年間1500億円(前期は1228億円)に迫りそうだ。TDS拡張のほかTDLの開発費用がかさみ、設備投資は年間700億円(前期は598億円)を超える可能性があるが、同社は営業CFでまかなえるとみている。

OLCはTDSの拡張で、連結売上高(今期予想は5008億円)が5000億円台半ばから後半まで高まるとみる。加賀見俊夫会長は「インパクトのある投資を時間を置かずに実施してパークの価値を高める」と話しており、23年3月期以降も稼いだ現金を大規模投資に回す可能性が高い。

 

◇ 2018年7月6日 日刊建設工業新聞が設計者等を報道

*30

 

オリエンタルランドは、千葉県浦安市東京ディズニーシー(TDS)で計画する大規模拡張プロジェクトの設計者を日建設計に決めた。施工者は未定。隣接する平面駐車場の敷地を転用し、アトラクションやホテルなどを建設する。9日から準備工事に着手。許可が下り次第、地盤改良などのインフラ工事に着手する。本体工事の開始時期は未定。2023年3月末の完成を目指す。
建設場所はリゾートパーキング第2(舞浜1の2ほか、敷地面積13万7907平方メートル)。建物は全23棟で構成し、総延べ床面積10万3240平方メートルを想定。建築面積は4万9750平方メートル。最も高い建物は9階建てで、最高高さは38メートルを見込む。
アナと雪の女王」「塔の上のラプンツェル」「ピーター・パン」がテーマのエリアを設け、四つのアトラクションを整備する。ホテルの客室は475室を見込む。付帯施設としてレストランなども設ける。投資額は約2500億円を想定。既存施設への追加投資では過去最大の規模となる。
同社は現在、隣接する東京ディズニーランド(TDL)でも大規模開発工事を進めている。20年開業を目指している。

 

◇2018年7月10日 建設通信新聞が詳細な内容を報道

*31

 

オリエンタルランドが千葉県浦安市に計画している東京ディズニーシー大規模拡張プロジェクトの施設概要が明らかになった。延べ7万1700㎡のホテル棟、延べ7630㎡のモーションベースアトラクション、延べ3620㎡の水流ライドA、延べ8910㎡の同Bなどで構成し、規模は23棟総延べ10万3240㎡となる。総建築面積は4万9750㎡、最高高さはホテル棟の38.2m。設計は日建設計が担当しており、施工者は未定。8月下旬の着工、2023年3月末の完成を目指している。

 

開発予定地はディズニーシー西側駐車場の同市舞浜1-2ほかの13万7906㎡。
同プロジェクトではディズニー映画『アナと雪の女王』『塔の上のラプンツェル』『ピーター・パン』の世界を4つのアトラクションなどで再現した3つのエリアによる新テーマポートと、最上級ランクの475室やレストラン2施設などを持つディズニーホテルを整備する。投資額は約2500億円。22年度内の開業を目指す。

 

23棟の施設名と規模は次のとおり


▽モーションベースアトラクション=2階建て延べ7630㎡▽疑似船=平屋建て150㎡▽ロックワーク棟=同100㎡▽レストランA=同1750㎡▽自走ライド=同540㎡▽スタンション倉庫棟A=同10㎡。

 

▽水流ライドA=2階建て延べ3620㎡▽水流ライドAエントリー棟=平屋建て15㎡▽レストランB、レストランC=2階建て延べ4640㎡▽水流ライドB=2階建て延べ8910㎡▽スタンション倉庫棟B=平屋建て10㎡▽エリアレストルーム=同280㎡▽物販店舗=同100㎡▽アイス/ドリンクワゴン=同50㎡▽ポップコーンワゴン=同20㎡▽商品ワゴン=同20㎡▽自動販売機=同30㎡。

 

▽ホテル棟=地下1階地上9階建て延べ7万1700㎡▽ホテルセキュリティブース(従業員詰所)=平屋建て20㎡▽東屋=同45㎡▽CEP棟(エネルギーセンター)=3階建て延べ3380㎡▽エリア分岐所(自家用電気施設)=平屋建て220㎡。

 

 この記事について

 

・舞浜地区におけるこのような動きと並行して、「沖縄進出」に関して多くの報道が飛び交っているが、この記事では取り扱っていない。

 

東京ディズニーリゾートの開発構想に大きな影響を与えていると思われるユニバーサル・スタジオ・ジャパンについても、この記事では取り扱っていない。 

 

*1:http://www.olc.co.jp/ja/news/news_olc/news_olc8853663126705082207/main/0/link/20140428_01.pdf

*2:

https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ28H9P_Z21C14A0MM8000/

*3:

http://www.olc.co.jp/ja/news/news_olc/news_olc3758682156406429254/main/0/link/141030_01.pdf

*4:

http://www.olc.co.jp/ja/news/news_olc/news_olc-3548594841876110755/main/0/link/20141030_05.pdf

*5:

http://www.olc.co.jp/ja/news/news_olc/news_olc-989097192970464224/main/0/link/20150428_04.pdf

*6:

https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ28HL1_Y5A420C1TI0000/

*7:

http://www.olc.co.jp/ja/news/news_olc/news_olc-8217568957441319527/main/0/link/20151029_03.pdf

*8:

http://www.olc.co.jp/ja/ir/library/presentations/2015/main/02/teaserItems1/00/tableContents/08/multiFileUpload3_0/link/qa2016-02.pdf

*9:

http://www.olc.co.jp/ja/news/news_olc/news_olc-3746889077292129404/main/0/link/20151222_01.pdf

*10:

http://www.zaikai.jp/2016.01.12_idx.html

*11:

http://www.olc.co.jp/ja/news/news_olc/news_olc7854957970826699676/main/0/link/20170922_01.pdf

*12:オンデマンド動画の配信は終了している

*13:

http://diamond.jp/articles/-/91315?page=2

*14:

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO04079360V20C16A6TJC000/

*15:

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-07-13/OA57TH6JIJUX01

*16:

https://store.toyokeizai.net/magazine/toyo/20160829/

*17:

http://www.tokyodisneyresort.jp/blog/pr170405/

*18:

http://www.olc.co.jp/ja/news/news_olc/20171128_01/main/0/link/20171128_01.pdf

*19:

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24052520Z21C17A1MM8000/

*20:

https://mainichi.jp/articles/20171130/k00/00m/020/136000c

*21:

http://www.olc.co.jp/ja/news/news_olc/20171130_01/main/0/link/20171130_01.pdf

*22:

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO2412061030112017DTA000/

*23:

https://mainichi.jp/articles/20180204/k00/00m/020/090000c

*24:

http://www.olc.co.jp/ja/news/news_olc/20180204_01/main/0/link/20180204_01.pdf

*25:

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26587140W8A200C1000000/

*26:

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29412770V10C18A4000000/

*27:

http://www.olc.co.jp/ja/ir/latest/main/00/teaserItems2/00/linkList/04/link/qa2018_04_1.pdf

*28:

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31756160U8A610C1XQH000/

*29:

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO31924840Y8A610C1DTA000/

*30:

https://www.decn.co.jp/?p=101004

*31:

https://www.kensetsunews.com/web-kan/213920